風まかせ

HSP・低収入アラフォーの雑記ブログ

痙性斜頸の発症から治るまでの記録⑤

通院についての続きです。

前回は、痙性斜頸の症状がやわらぎ、気持ちも楽になるので、キツい時だけ抗不安薬デパスを飲むことにした、というところまで書きました。

痙性斜頸に詳しい先生のお話によると、やはり鍼も良いとのこと。

 

ボトックス注射は最後の砦

症状を手っ取り早く抑えたいのであればやはりボトックス注射が有効のようでしたが、対処療法であって根本的な治療ではないことや、金額も高く(確か一回につき三万円くらいしたような…)、あまり効かない場合もある(?)といったことが私にとっては懸案事項でした。

 

頭や首を押さえながらの仕事、生活から一刻も早く脱出したい気持ちはありましたが、もう少し鍼や自分でできることを試してみて、それでも良くならなかったらボトックス注射をしよう、と決めました。

ちょうど一年後くらいに兄弟の結婚式の予定があったので、その時にはなんとか良くなっていたいな、と思っていました。

 

鍼灸院に通い始める。大きな効果は感じないけれど…

痙性斜頸になってから鍼に一度だけ行き、一瞬良い感じにはなったものの…頻繁に鍼の施術を受けるとクセになると言われたので、一回行ったきりでした。

しかし、痙性斜頸に詳しい先生は鍼も良いと言っていたし、鍼灸院はたくさんあるし、他のところへ行ってみることに。

家からまあまあ近くて、月に2~3回通える金額で(一回3千円くらい。それでも厳しいですが涙)、鍼の本数によって金額が変わらないところ(ネットの情報によると、これも重要らしいです。理由はわからないですが)を選びました。

 

今回の鍼灸院は頻繁に通っても問題なく、次回の治療日も自分で決める感じ。

一回治療を受けたからといってすぐに大きな効果があらわれるわけではなかったですが、施術のあとはいつも体があたたまり、気持ちが上向きになるのを感じました。

気づいてなかったけど、今までずっと冷えてたのかも…。

元気な人は、このぽかぽかした状態が普通なのかも…と気づいたのでした。

首をピンポイントで治そうとするのではなく、体全体を整えることで治していくという治療のおかげで、自分の体の状態にある程度気付けるようになったと思います。

 

先生も話しやすいし、肩こりも改善されたり、ほんの少しでも元気になるのが嬉しくて、しばらく通ってみることにしました。

 

漢方薬局にも通い始める

同時期に、漢方薬局にも通い始めました。お金のことを考えると病院で漢方を処方してもらって安く済ませたいところではありますが、しっかり話を聞いてもらい、ちゃんと自分に合った漢方を処方してもらいたかったのです。

仕事帰りに寄れるところにあって助かりました。1ヶ月分ずつ処方してもらいましたが、行くたびに細かく今の体の状態や、変化したことを聞いてもらえます。

病院では「桂枝茯苓丸」「加味逍遥散」のように複数の生薬が合わさったものが処方されることが多いかと思いますが、漢方薬局では生薬単位で合いそうなものを処方してもらえました。

予算を聞いてもらえるのも良かったです。助かりました…。通常は1ヶ月で2万円くらいかかりますが、私は1万円くらいでお願いしてました(その分、量が減るので、体質改善に時間がかかるかもしれないとのことでしたが)。

処方された中には、ストレスや緊張感、不安に効くという竜骨(りゅうこつ)や牡蠣(ぼれい)も含まれていて、これらのおかげか前よりもリラックスした気分でいられることが増えたように感じました。

漢方も鍼と同じで、全身の状態を良くしていく治療です。私はもともと重度の生理不順だったので、首やストレスよりも、ホルモンバランスを整えることに重点が置かれていました。

 

通い始めて一年ほど経った頃、少しずつ首が前を向けるように!

首に関してはなかなか目立った効果が現れなかったので、途中で他の鍼灸院に行ってみたりもしました。都心にある、頭に鍼を刺す鍼灸院です(痙性斜頸の人には有名な治療院かもしれないです)。

確かに効きそうな感じはしたのですが、治療!という趣が強く、自分には向かないかな…と感じたことや、治療費が私にとっては高かったこと、少々遠い、などの理由により、やはり近所の鍼灸院に引き続き通うことにしました。

 

そして、通い始めて一年くらい経った頃、少しずつ首が前を向けるようになってきたのです。

あれ?!という嬉しい変化を感じてから2、3ヶ月くらいかけて徐々に良くなり、ほぼ完全に前を向けるようになりました。

 

鍼には脳の血流を良くする効果があるそうです。痙性斜頸が治ったのは、鍼灸と漢方によって体全体、脳の血流が良くなった、というのが大きいのかなーと思います。血流が良くなったことでストレスも感じにくくなったのかなーと。。心と体はつながっている、なんていうのを聞きますが、その通りだなぁと思います。

ストレスを減らすのは他人が絡むこともあるので難しいですが、体をあたためたり整えたりするのは自分だけでできるし、良いことを学べたと思っています。

 

物事に対する考え方や、生活の仕方を改めることも大事

鍼灸、漢方と並行して、生活の仕方や自分の考え方などにも注意を向けて、色々と実践していました。それらも痙性斜頸を根本から治すには重要だったと感じています。

 

長くなってしまったので、次回に書きたいと思います。